しんぶん赤旗の記事を読んで


しんぶん赤旗」は毎日軽く目を通しているのですが、
この記事を読んで、なぜ共産党ではなくオムライス党に期待するのか、ということを改めて考えさせられました。

「しんぶん赤旗」「語ろう共産党」(2009年8月27日(木))


自公はもう嫌です。でも民主は不安
国民の立場でスジ通す共産党を伸ばせば安心


 民主党は不安だなと思いつつも、自公政権を退場させるためには民主に入れようか…と思っていませんか。

 選挙は比例代表小選挙区の2票あります。不安なところに2票とも入れることはないのではありませんか。

 鳩山由紀夫代表は、政権をとっても「すぐにすべてが明るくなる、変わるというものではない」と演説し始めています。民主党マニフェストでは、後期高齢者医療制度の廃止や労働者派遣法の抜本改正などを掲げていますが、すぐに実行されるのか心配ですよね。党首討論で「財界主導の政治と決別する意思はあるか」と聞かれても、答えはさだかではありませんでした。

 だからこそ、国民の立場でスジを通す党、財界にもモノがいえる党、日本共産党が伸びることが必要ではないでしょうか。

 後期高齢者医療制度でも労働者派遣法でも、最初から唯一反対し、「廃止」や「抜本改正」の運動の先頭に立ってきたのが日本共産党です。

 選挙後の新しい政権のもと、良いことには協力、悪政には反対と「建設的野党」の立場でがんばる日本共産党への支持をお寄せください。


私がオムライス党に期待していることや、
このブログを読んでくださった方に話したいことと、ほとんど違いがありません。
むしろ、「自公はもう嫌です。でも民主は不安」なら、
もっともラディカルで鮮明な第三の道を指し示している共産党の魅力のほうが際立っている、のかもしれません。


その後見出しはこう続きます。

民主圧勝」なら消費税増税改憲
「防波堤」となる政党が伸びることが重要です


政策は一番いいなぁ。でも力がない
「建設的野党」として、今も政治動かしてます


この辺もオムライス党の存在意義として書いてきたことと同じです。
ましてや今回、オムライス党はあえて「ハムサンドのハム」とまで自身を言い切って、
「連立政権の質」を確保する戦略に出ていますから、戦略的にはほぼ重なります。


最も大きな違いは、党首も語っているとおり「共産党は民主との連立に入らない」ことに尽きるわけで、
私が共産党でなくオムライス党に期待する第一の理由はその点にあります。


しかし、この記事の最後まで読み進めたとき、やはり共産党に期待しきれない自分の気持ちの理由に気づきました。
共産党」という党名を変えたらもっと伸びるのでは?という見出しを立てて、
共産党が戦後も党名を変える必要がなかったことを主張した後、この記事はこう締めくくられています。

 日本共産党は、党ができて87年、国民のみなさんの利益を裏切るような大きな間違いは一つもしていません。これからも、「国民が主人公の日本」を目指して、国民の立場でがんばり抜きます。


私は共産党の仕事や歴史についてまったく不勉強ですし、
断定的なことを何一つ言いうる立場にありませんが、
このような大それた無謬性の宣言にはどうしてもついていくことができません。
およそどんな人間であれ、組織であればなおさら、そんなことがありうるのでしょうか?
ほんの一つだけ例を挙げてみましょう。
現在「護憲」や「平和」を旗幟鮮明にする共産党ですが、


日本国憲法制定時の採決では、「天皇制の存続による民主化の不徹底」や内閣総理大臣吉田茂自衛戦争の否定」発言などを理由に、反対票を投じている。Wikipedia「日本共産党」より引用)


現在護憲に転じていることを一貫性がないとして非難したいのではありません。
私がこだわりたいのは、「「自衛戦争の否定」発言などを理由に、反対票を投じている」の部分です。
現在起こっているあらゆる戦争は「自衛のための戦争」として正当化されているのですから。
憲法9条の画期性と戦争放棄の意義を理解せず反対票を投じたことは、共産党の汚点と評価されて然るべきと思います。


「大きな間違いは一つもしていません」と言い切れる一種独善的かつ自画自賛的な姿勢は、
しんぶん赤旗などの共産党のあらゆる広報の文体に特徴的です。


共産党のいくつかの主張に私は賛同しますし、政治における貢献や実績には瞠目すべきものがあると思いますが、
それでも私は上記のような違和感を捨て切れません。


第三の道としては「オムライス党」に期待したい所以です。

なぜオムライス党に期待するか?


社民党の関係者ではもちろんありません。プロフィールのとおり「できれば政治と関わりたくない」と考えています。小さいころから、常に個人的な問題の方が圧倒的に大きく、政治への関心はとても低い人間でした。
それなら、なぜオムライス党に期待!などと銘打って、意見を表明などしているのでしょうか?


世の中に出て働き始めたこと、そして家族を持ったことが、
否応なしに政治的な問題を考えざるを得なくなったはじまりでした。


なぜ、こんなに長い時間働かなければならないのだろう?
なぜ、子育てがこんなに負担になんだろう?
なぜ、こんなに未来の見通しが暗いのだろう?


これらの問題は個人的なものではなく、社会的なものなのだという気づきと、
自分はなにもせず傍観していた・・・と将来子供に言い訳することができるか?という自問から、
「政治にかかわる」ことを義務的なものと感じ始めました。


当時(2000年ごろ)は、政権交代の実現が第一の目標と考えられました。2005年の郵政総選挙においては、この詐欺的な単一争点によって自民党が大勝することを阻止するために、民主勢力を増やすことが方便として重要と思っていました。
しかし、その後2007年の参院選で民主が大勝した後持ち上がった「大連立」騒動によって、政権交代の掛け声が見せかけのものであったことが完全に露呈したことから、民主党への期待は完全に潰えました。
対して、オムライス党については、弱小勢力ながら少数の議員が共謀罪反対や年金記録問題、労働雇用問題などで精力的な活動を行っていることに瞠目し、
「A」などで有名な映画監督の森達也や、
偉大な作家でありかつアクティビストの小田実が、
オムライス党候補者を応援していたことも、心理的な距離を縮めました。


政権交代はいまや、所与のものとなりつつあります。
4年前の選挙では不甲斐なくも自民の大勝を許し、
今回はアンチ自民=現状の票を受け止めているに過ぎない民主党が、
単独過半数を制し驕れる政権運営を行うようなことになればどうなるか。
オムライス党と国民新党が加わることで、多様な民意を政権運営に盛り込み、
民主党の政策の「改めるべきは改め、伸ばすべきは伸ばす」ことを、
オムライス党に期待したいと思っています。

「民主党へと風は吹くが」−問題はその先では?


選挙報道一色です。続々と民主の圧倒的優位が伝えられる中、
違和感がふつふつと沸いてきます。


メディア批評が目的ではないのですが、例えば次の社説を題材に感ずるところを書きたいと思います。

09総選挙・終盤へ―民主党へと風は吹くが(朝日新聞社説、2009年8月22日)


 審判が下るのは30日。まだまだ流動的な要素は多いにしても、衝撃的な数字である。朝日新聞の調査で、民主党が300議席台をうかがう一方、自民党は150議席に届かないという総選挙序盤の情勢がわかった。

 読売新聞と日本経済新聞も同様の調査結果を報じた。自民党に300近い議席をもたらした05年の郵政総選挙に匹敵する民意のうねりが、今度は政権交代へと向かっているようだ。

 選挙への関心も高まっている。本紙の世論調査では、今回の総選挙に「大いに関心がある」という人は4年前と同じ54%に達した。

 だが、民主党の背中を強力に押しているかに見える民意の風も、そう単純ではない。政権交代で日本の政治はどうなるか。「よい方向に向かう」と思う人は24%に過ぎず、「変わらない」と思う人の56%を大きく下回った。

 民主党には「不安」がある。それでも自民党への「不信」があまりに大きすぎるから、今回は民主党へ――。つまり有権者の多くは、手放しで政権交代に期待しているわけではないということだろう。


看過できない点*1もあるものの、大事な点は、日本の政治が政権交代によって好転すると答えた人が24%という相当低い数値にとどまったことです。


民主党には「不安」がある。それでも自民党への「不信」があまりに大きすぎるから、今回は民主党へ――。」
しかし、なぜそこで第三の選択肢が示されないのでしょうか?
この社説は、こう続けます。

 民主党が深刻に受け止めるべきは、看板政策に対する有権者の冷ややかな目だ。子ども手当は55%、高速道路の無料化は67%が「評価しない」と答えた。これらの公約の財源を民主党が本当に賄えるのか。「不安を感じる」という人は83%にも達した。

 財源などを説得力ある形で示す。そうでなければ、どんなに耳に心地よい政策を並べられても軽々に信用できない。マニフェストが国政選挙に導入されてから6年、政策を吟味する有権者の目は格段に厳しくなっている。


要はお決まりの「財源問題」で民主党への不安を説明しようとしています。
しかし、これは本来おかしな話であり、政策への批判としては当たっていません。
民主党は今のところ野党なので、財源の明細書を作ることは難しいし、そんなことに労力を費やす必要はない。どの分野を削減し、どの分野を充実するかというおきな優先順位があればよいのである」*2からです。
軍事や道路建設予算を削減し、労働・教育予算を増やすなど、優先順位が明確であればそれで足りるのです。


それにしても、「政策を吟味する有権者の目は格段に厳しくなっている」というのであれば、
なぜ自民、民主以外の政策をメディア自身が比較検証しないのでしょうか?
現に、この社説では自民、民主以外の党は触れられさえもしていないのです。


それならば、
メディアが自民の凋落(姫がクマやサメを退治するですとか)や民主の圧勝と不安の味付けばかりに終始しているのであれば、
自分たちで情報を集めて、自民でも民主でもない、第三の選択肢がないのかどうか、
じっくりと政策を検証してみればよいではありませんか?
比例区があることを忘れずに、民主に不安なのであれば、堂々と他党を支持すべきです。

*1:自民党に300近い議席をもたらした05年の郵政総選挙に匹敵する民意のうねりが、今度は政権交代へと向かっているようだ。」「民意のうねり」の内実が何であったかは多く論じられていますので詳しく検討しませんが、少なくとも本選挙の結果が支えた以後4年の自公政権が日本に壊滅的な打撃をもたらしたことは間違いなく歴史に記憶されるはずです。朝日新聞が積極的にこの詐欺的なうねりを盛り立て民意の捻じ曲げに加担したことも同じく記憶されるでしょう。

*2:山口二郎、「政権交代で何を変えるのか」、「世界」2009年9月号

民主党に1人勝ちをさせないために


前回の記事でも書きましたが、民主圧勝の予測が続いています*1
さすがに、この期に及んで自民や公明を応援するという方々と議論する気は全くありませんが、
(もちろん考えを変えてくださったらいいなと思いますが)、
私たちを覆う閉塞感、希望のなさに対するブレークスルーを望むが故に、
もっとも「勝ちそう」な民主に期待するという方々には、
何度もしつこいぐらいに訴えたい、話をしたいと思います。


本当に、民主党の圧勝を望んでいますか?
民主党が果たして300議席超を獲得した後に起こりうることが想像できますか?
私たちが望む政治のあり方が実現されるのでしょうか?


民主党の鳩山党首を筆頭とする改憲志向*2を抑制するのは勿論のこと、
貧困問題や社会保障政策の綻びに取り組み、成果を出していくには、どのような手段があり得るのでしょうか?
私たちの希望ある未来に投企するために。


この辺について具体的に書かれた秀逸な記事をご紹介します。
衆議院解散前の約2週間の間に報道された出来事から、民主の危うさについて説得的に論じたうえで、
下記のようなアクションを提案しています。

 民主党に1人勝ちさせないことも今後に重要―民主党政権の運営に少数野党を参画させる投票方法がある
JanJanニュース、東本高志、2009/07/24)


ご承知のとおり、衆院選の選挙方式は小選挙区と比例選挙区の2票投票制です。その2票投票制の利を最大限活かして、小選挙区では当選可能性の高い野党候補(現況から民主党候補への投票というケースが多くなることは避けられません)に投票し、比例区では民主党への投票は避け、共産、社民などの少数政党に投票するのです。こういう有権者(注参照)の投票行為の選択が民主党を中心とする政権交代を実現するとともに、少数政党の議席をも最大化する、現状で最も有効な方法であろう、と私は考えています。


 そうすれば共産・社民などのいわゆる護憲派の少数政党が国会内でキャスティングボートを握る可能性が大きくなります。同時に、「護憲」というフィロソフィー(理念)の点で相違があるので、民主党解釈改憲の選択に懸念を持つ共産・社民が民主党を牽制することもでき、土台のしっかりとした政権を成立させることも可能になるでしょう。


 今度の総選挙はもちろん政権選択選挙というべきですが、総選挙後に成立する政権の質の問題をも考えて争点とすべきだろうと思います。民主党の1人勝ちは避けたいものです。

選挙は株価予測ではない

民主300議席うかがう勢い 朝日新聞、序盤情勢調査(朝日、2009年8月20日)


30日投開票の総選挙について、朝日新聞社は18、19の両日、全300小選挙区から統計的に選んだ150小選挙区有権者を対象に電話調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて選挙戦序盤の情勢を探った。その結果、(1)民主は単独で過半数(241)を大きく超え、300議席台をうかがう勢い(2)自民は選挙前議席(300)の半数に届かず、それよりさらに大きく後退する可能性(3)比例区では、公明、共産はほぼ前回並み、社民はやや苦戦――などの情勢がわかった。

 調査時点で投票態度を明らかにしていない人が小選挙区で4割、比例区で3割弱いる。また、「選挙の情勢によっては投票先を変えることがある」という人も25%おり、終盤にかけて情勢が大きく変わる可能性もある。本社は選挙戦中盤に、全300小選挙区の情勢を探る調査を実施する。


危機的な調査結果です。本当にこのまま民主の一人勝ちで構わないのでしょうか?
改めて、日本を支配する「空気」の存在に寒々とする思いです。
民主が単独過半数を一党で超えてしまうような事態で良いのでしょうか?
これでは、自公政権が行ってきた数の横暴がまたもや繰り返されるだけです。


それにしても思うのは、メディア批判は本稿の目的ではないものの、
いい加減、株価予測のような選挙報道は終わりにして欲しいということです。


他者の行動を予測し、かつ少しでも先んじること、
これが市場において利益を上げ、生き残るための鉄則ですが、
私たちはもはやマーケティングの政治から意識的に距離をとるべきではありませんか?

「選挙の情勢によっては投票先を変えることがある」という人も25%おり、終盤にかけて情勢が大きく変わる可能性もある。(同上)

詳細な調査項目はWebでも紙面でも管見の限り見当たりませんでしたが、
朝日新聞の質問には「選挙の情勢によって・・・」云々の項目があることが、
限りなく「人気投票」と混同していることを表しています。


確かに、小選挙区で元閣僚のカレーライス党候補者とライスカレー党候補者が相当な接戦を争っているようなところにおいては、
仮に自分の望む政党の候補者がいたとしても、死票となったあげくカレーライス党候補者が生き長らえる最悪の事態を阻止するために、
方便としてライスカレー党候補者を勝たせようと「選挙の情勢」を判断することがあり得るとは思います。
4年前の解散総選挙の自民圧勝にに抗するには、そのような戦略が必要であったと思い、自分はそのように行動しました。
現在の情勢はそうではありません。自民は完全に死に体なのですから。


しかし、少なくとも、比例区においてそのような行動をとる必要はありません。
情勢など無視して自らの信念どおり行動すればよいだけの話です。
あきらめず、地道に票を積み上げることで、必ずや勢力に反映されます。


自分やこどもたちの世代の未来を託するに足る政党に冷静に投資すれば良いだけです。
選挙は株価予測とは違います。
他人の行動様式を織り込む必要はありません。


判断のための情報は自ら集めましょう。
情報がフラットなものかどうかは検証の余地がありますが、
昨日オープンした「Google 未来を選ぼう 衆院選2009」のようなサイトで、全国の候補者について情報を集めることができます。


マスコミはいい加減形だけの政治的中立性を標榜するのはやめ、
堂々と政策をもとに議論し、自らのポジションをはっきりと示して欲しいものです。

オムライス党の志を失わないで欲しい


先だって本ブログのタイトルは「ハムサンドのハムを応援!」と変更したばかりですが、
自分にはずっと逡巡がありました。本当にハムになってしまって良いのか?


私は、二大政党への埋没を避け、待ったなしの山積する政治課題を解決していくためには、
「ハムサンドのハム」として「連立政権の質を保証する」戦略をとることが、
当面のところ最も現実的であると考えます。
メインディッシュを志向するのではなく、あえて民主パンにはさまれる「ハム」として、
精一杯存在感を出していこうとする選択を、私は応援したいと思っています。


しかしながら、その一方で、
第三メニュー=社会民主主義たる「オムライス」の志は決して失って欲しくないと思います。
そのような思いを込め、
もう一度タイトルを変更させていただくこととしました。
せっかくの応援勢力を分断するようなことになっては本意ではありませんが、
「オムライス党に期待!」と題します。ぶれをお許しください。


具体的には、「社民党躍進を祈るブログ」の記事「お人好しな社民党の反応」が敢えて苦言を呈していたように、
国民新党なみの交渉力やしたたかさを失わないでいて欲しいと願っています。

「数あわせなら乗らない」(朝日、2009年8月20日)


朝 社民党福島瑞穂党首が文化放送のラジオ番組で、政権交代を実現した後のインド洋での補給活動について、「民主は鳩山さんも『延長しない』と言っている。社民党は『即時撤退すべきだ』と言っている。話し合うことで溝は埋めていける。自社さ(連立)もデメリットはあったが、内政で協力した」

 同 国民新党亀井静香代表代行がニッポン放送のラジオ番組で、総選挙後の民主党との連立について、「政策と政権運営を含めてきっちり協議しなければ、参院でちょっと数が足りないから、数あわせで閣僚一つ二つ出すというのには、国民新党は乗りません」


困難な課題ですが、オムライス党の踏ん張りどころです。

「野党3党、共通公約は生活再建 内需主導で」(共同、2009年8月14日)


民主、社民、国民新3党の政策責任者は14日午後、国会内で記者会見し、衆院選で示す「共通公約」を発表した。家計支援を最重点と位置付け、国民の可処分所得を増加させて日本経済を内需主導に転換し、国民生活を立て直すことを強調。4年間を念頭に置いた消費税率据え置き、郵政事業の4分社化見直しも打ち出した。

 民主党直嶋正行政調会長は「この政策を実施するため、衆院選に勝利し政権交代を実現したい」と強調。3党間で隔たりが大きい外交・安全保障政策については「唯一の被爆国として憲法の平和主義を順守する」と触れただけで、具体的項目は盛り込みを見送った。

 民主党衆院選で与党を過半数割れに追い込んだ場合、今回の共通公約を踏まえ社民、国民新両党との連立協議に臨む。


「安全保障政策」をめぐっては、産経のような偏向メディアなどから、格好の攻撃材料となっています(例えば、「【主張】野党共通公約 「外交安保」外しは無責任」が、
北朝鮮の自衛意識を昂進させるだけのこのようなノイズは無視して、
むしろ堂々と違いを強調していくべきだと思います。
自公政権が行ってきた対テロ戦争への追随や嘘八百に比べれば、何のことはありません。
オバマ大統領の 「核兵器のない世界」も追い風です。
北朝鮮がこれ以上暴走するのを防ぐには、
非核化、究極的には非軍事化を進めていくのが最もリアリティある戦略です。


オムライス党には、繰り返しますが、どうかしたたかさを失わず、
今後の連立政権のキャスティングボートを握って欲しいものです。

政治の役割とは


いよいよ公示です。


本ブログのタイトルは昨日の記事のとおり、「ハムサンドのハムに期待!」と変更しています。


変更後はじめての記事は、やや大仰ですが、「政治の役割とは」と題しました。


私が「政治」に期待すること、役割だと考えていることは、
「誰もが幸福であるような社会を実現」というようなものでは決してなく、
私たちの社会の誰かが、「惨めさ」に陥ることをできる限り回避することだと、考えています。


第一の「惨めさ」とはまず、貧困です。
フルタイムで働いてまともに暮らせず、
雇用や住まいの不安の中で生活の見通しがたたない、
教育格差の中で、同じスタートラインに着くことができず、あきらめと無力感に苛まれるこども。
自公政権は、蔓延する惨めさに対する責任を放擲し、
この国で生きる私たちの、「安心」や「活力」の綻びを決定的なものにしました。


第二の、そして最悪の「惨めさ」は、戦争です。
戦争は人間や環境を徹底的に破壊するからです。
貧困が醸成する絶望から、
「希望は、戦争。」(赤木智弘氏)といいうるまでは、ほんの少しの距離しかありません。


時間はあまり多くありません。
政治は、これらの惨めさの解消を最優先に取り組まねばならないと考えます。
私たちの選択がそれを決めます!